100年の時を越えてもなお活躍する海の守り神に、敬意を表する小さな旅

立石岬灯台

Tateishi cape lighthouse

敦賀半島の先端、風光明媚な立石岬を散策

立石岬は敦賀半島の先端、敦賀湾の入り口に位置します。付近には立石漁港があり、半島を北上する道はこの地点で終端となります。湾内の穏やかな海に、時折ウミネコの鳴声が聞こえる大変静かな場所です。敦賀市街地から立石岬までの半島を海沿いに走るルートは常宮や水島を望む浦底、色ヶ浜など、浜辺に静かな集落が点在し、ドライブコースとしてもおすすめです。

立石岬灯台へは、道路の終端から約500mほど歩きます。集落を抜けて海沿いを半島の先端へ歩いていくと灯台への登山道があり、そこを300mほど登りきると目下に日本海の大海原が開けます。天気が良ければ青空をバックに、眩しいまでに真っ白な灯台が出迎えてくれることでしょう。

街の喧騒から離れて、聞こえるのは木々が風にそよぐ音だけ。遠く敦賀湾を行き交う貨物船やフェリーも見えるかもしれません。

立石岬灯台の概要

立石岬灯台は、立石岬に建つ白い石造りの中型灯台で、明治14年に石造り灯台としては初めて日本人のみによる設計、施工で建設されました。日本海沿岸では2番目に建てられた歴史のある灯台です。

当初は石油ランプを使用していましたが、大正3年にはアセチレンガス灯、昭和13年には電灯となり、光源も近代化されていきました。昭和35年には近代的な灯器に交換、自動化されました。役目を終えて取り外されたフランス製のフレネル式レンズは敦賀市立博物館に寄贈されました。

昭和36年の自動化までは、灯台に併設された宿舎には、夜暗くなると灯台に灯りをともしたり、灯具を整備したりする職員が暮らしていました。自動化にともない、灯台は無人となって宿舎は撤去されてしまいましたが、灯台を囲む柵と門柱にその名残を見ることができます。

港敦賀と歩んだ灯台は市章図案の一部にもなっている
立石岬灯台に明かりが灯ったのは明治14年。鉄道開通を翌年に控え、敦賀の港が飛躍的に発展を遂げていく時代です。立石岬灯台の歴史は、かつて日本海側の玄関口として栄えた港敦賀とともに歩んだ歴史といえるでしょう。

立石岬灯台は敦賀市の市章にもデザインされており、敦賀のシンボル的な建造物のひとつです。



周囲の円形は敦賀港を現わして地勢を物語り、中央の角は「都奴賀阿羅斯等(ツヌガアラシト)」来朝に因んでその沿革を象徴しています。 角の上部は敦賀港最初の文明施設としての灯台を具現し、港湾都市としての将来への発展を意味しています。

(敦賀市ウェブサイトより引用)
住所
福井県敦賀市字立石エリヶ崎
交通アクセス
マイカー利用の場合:北陸自動車道・敦賀ICより 車で約35分、登山道徒歩約300m
バス利用の場合:JR敦賀駅より コミュニティバス「常宮線」で約39分「立石」停留所下車、登山道徒歩約300m
タクシー利用の場合:JR敦賀駅より タクシーで約40分、登山道徒歩約300m
ウェブサイト
https://www.youtube.com/watch?v=8516g9tpSVY
https://romance-toudai.uminohi.jp/toudai/tateishimisaki.php

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